『ラーメン屋、行かないか?』と、誘った。

『なんで?』っとみおが言う。

『つけ麺の美味いラーメン屋さんあるんだ!』

『へぇ~いいね!行こう!』

喜んでくれた。オレの最近好きな食べ物が麺系。だからつい、麺系の店を誘ってしまう。もちろん、パスタとか、うどんとか好きだが、つけ麺にハマっている。やめつきだ。

『優貴くん、っていろんな店良く知ってるよね。』っと優花が言う。

『今回は、一番落ち着くラーメン屋さんだ。そこのつけ麺と、チャーシュー丼が美味くてな。』

『へぇ~行きたいね。』っと、みおが喜んでくれた。

『その代わりじゃないんだけど、』と、言い出した。

『ちょっと、ね。』
意味ありな感じだ。


翌晩
ラーメン屋に行った。

醤油ラーメン、つけ麺。ビール、酎ハイ。をそれぞれ食べた。
ホットしたやさきに、みおが、話し出した。

ホスピタルソングをすると言っていた。病院内で、アマチュアオーケストラをしていた父が生前していたそうだ。少しでも心が元気になれる演奏者になるのが目標だと話していた。

[頑張れ]っとオレは、思った。それと同時にとてもすごいと思った。励まされた。夢をおいかけること、目標を持つこと、大事なんだとオレは、感じた。



みんな、大人になっているとも思った。

「卒業」したんだなとも思った。