決めてすべりなさいご褒美がありますから!』
っとも、言い出した。

いきなりだ。だが、なんか、皆盛り上がっていた。

みおは、ポツリと言った。

『ハァ~。私しない。』
『なんで?』

『私上手に滑れないもん。』
優花がツッコミを入れる。

『えぇ~昼から結構頑張って滑れてたじゃん!それに明日のコースまっすぐだし。』

『止まれないの。』

『大丈夫だよ…なんとかなるって。』

『なんとか…って』
『優貴くんと組むんでしょう!』

二人で照れた。

『一人で出来なくても二人ならできるよ!』

カッコ良く優花が決めた。



その日、雪が舞っていた。
『外、見に行こう。』と、みおが言った。

『あぁ。』

『ねぇ~。私で…いいの?』

『あぁ~オレのペアは、みおだよ。オレが支える!』

『いいの~!?ありがとう。』

『寒いな。入るか!』

『うん。』