優花とみおの母さんは、振り向いた。
『あら~誰かしら?』と言うと、『みおのファンなの!』っと優花が言うからみおの母さんまで、『あら~素敵ね!』っと言うもんだから、『いやぁ~あの~あっはい。』と照れながらオレは、そう答えてしまった。
そのため、呆気にとられてしまい、そのまま立ち尽くしていると、みおの母さんは『じゃあ~ね。』と言いながら、出口と反対を歩いて去ってしまわれた。

なんだか、質問そびれてしまい、唖然としていると、優花がオレに聞いてきた。
『どうしたの足?骨折?』
『あぁ。ちょっとな。大したことは、ないよ。』と答えた。

オレは、優花に聞いた。
『みおの母さんだよな。さっきの人。みお、入院してるのか?』
優花は、言った。
『みお、みお[愛音]は、演奏会から入院いるの。肺炎なんだよ。それで、私もお見舞いに来たの』っと。『そうか、大丈夫なんだよな!?』とオレが言うと、『えぇ~心配なの~!?よっぽど好きなんだぁ~!』っと笑って言いやがるから、『なんだよ。悪いかよ。』っと言ってしまった。すると『えっマジなんだ~!?』って、優花が頬を赤く染めながら言った。
『…。いや、あの~違うからな。ただのファンだからな~!?』と、しどろもどろになった。自分自身焦った。何を言ってるのか分からなくなった。
そして、しばらくして優花が『帰るから。じゃあ。』と言って帰っていった。

オレは、呆然と立ち尽くしてしまった。『おぉれは、みおの…事…好き?…恋…いやぁ~えぇ』一人そんな事を考えてしまっていた。

その頃、みおの病室ではオレよりもっと複雑に時が刻まれようとしていたのだった。