演奏会から何日か過ぎた事の日。
いつも通り、学校でバスケ部の練習をしていた。もう、オレら2年の部員と1年の部員しかいない。だが、皆試合に出してもらえるわけじない。人数が多ければ、多いほど。しかも、意外にも、オレ以上に上手いヤツが数人いる。さすがに、オレ自身焦った。そして、思いもしない出来事が起きてしまった。

その日、部活が終わる前、コーチの先生が珍しく、ミニゲームを言い出した。オレは、張り切ってゲームに集中した。そして、オレは、ドリブルして前に出てパスをして、走った。そして、ゴールしようと走って行ったのだが、パスを受け損なってしまい、そのため他の部員とぶつかってオレは、倒れ動けなくなってしまった。

『おい大丈夫か?』っと声が聞こえてきた。オレもとっさに『大丈夫です』と答えたが。でも、足が腫れて、『いてぇ~』と大声を思わず出してしまった。
人は、不思議なもので痛いと感じ出すと、凄いショックを感じてしまう。大丈夫ですっと平気に答えようとしても、結局痛いと感じてしまうと、どうしても我慢出来ないのだ。

オレは、そのまま病院に行く事になった。オレに当たってしまった部員は、めっちゃ心配してついて来ようとしていたが、オレは、なぜか恥ずかしくなっていたのだ。だから、オレは『気にするな。オレに原因あっただけだからよ。』っと。でも、実際は、誰の原因でもなかった。それだけ、皆、試合に集中していただけなんだから。

病院についたオレは、なぜだか、ホッとして痛いのを忘れて笑えてきた。
『おい、痛くないのか!?』付いて来たコーチの一言でふと、我に返って、『めっちゃ痛いっす』と答えた。

ただ単に、悔しさよりも、なぜか、スポーツマンとして本気だったと思うと笑けてきたのだ。

その帰り優花と見知らぬ女性を目にした。そして、こんな声が聞こえてきた。もとより、聞くつもりは、なかったが。

『優花ちゃん、いつもお見舞いに来てくれて。みおも嬉しいって言っているわ』『ありがとうございます。でも、私だってみおに会いたいから。みおは、私にとって一番大事友達だから。だから、ね、おばさんまた明日も行くから。』っと聞こえた。
みお…!?おばさんって言ってな!?みおの母さんか!?ってかアイツなんかあったのか?そして、オレは、思わず『優花~。待てよ。』っと叫んだ。病院の中だということを忘れて…