女の子って大変。でも、好きなんだから仕方ない。気持ちを気遣うのは、彼氏になったオレの役目なんだから。

そうしている間に、みおの母親が帰ってきた。

『みお、 待たせたね。帰るよ。あれ？』

げっオレに気づいた。冷や汗が出てきた。

緊張状態のオレを気づきみおが手をさしだ
『こんにちは。』っと言った。すると、『こんにちは。』っと返してくださった。案外友好的だ。
優花が言った。『また、家にも遊びに行きます。』
『えぇ。来てやってね優花ちゃん。勉強も教えてやって。』
『はい。…でも、みおの方が賢いですよ。』
『あらぁ～。』嬉しいみたいだ。
『また、退院祝いしましょ。』
『良いわね。早速いつにするか、考えようかな。…、週末とかは？』っと。
『良いですね！』ノリノリの優花。
みおが言った。『あのさ、主役は、私なんだけど。』
『あらぁ～。そうね。』
『別に、良いけど。優貴どうかな？週末空いてる？』
オレに聞きだした。

『あぁ～あいてるよ。でも、良いのか？』
『当たり前だよ～。』
『分かった。』

『いやぁ～分かんない！』っとみおの母親は、口を挟んだ。

『なんで？』と怒るみお。
『なんでも。』
『意味分かんないし。』
『どうしてもよ。』


良くない感じだ。
『だって、優貴は、私の大切な人なの。好きな人に来てもらいたいって良いじゃん。』
『それでも。』

親心なのだ。誰でも良いって思い、つい付き合い初めてしまう。若さゆえに始まる恋なら余計心配だ。
でも、オレは、真剣だ。

『オレ…』っと口を開くオレ。みんな、なんか呆れ顔。でも、勇気を出し、みおのお母さんに言った。
『オレ、いや…僕は、みお［愛音］さんと真剣にお付き合いさせていただいています。出来るだけいつも側に居たいって思うんです。何かをしてあげるとかじゃなく、ただ、側で、誰よりも近くで暖かい太陽の様にいたいって思ってます。』っと。すると、みおのお母さんは、笑い出した。えっなんで…でも、こう切り出した。
『知ってます。あなたが、みおを真剣に愛してくれてる事も。みおがあなたを大好きだって事も。好きなら付き合いなさいっと言っちゃたし。でも、やはり心配だったし。それに…。』
なぜ、そこで止まるの？続けてもらえると。っと思っていると、みおが『それに…の続き言って。』っと言ってくれた。