病院についたオレだったが何を言うか、悩んでいた。また、余計なことしてしまったらっと不安だった。
恐る恐る病室に行くと、アレ?誰もいない。不安になって廊下を歩いていると一枚の紙が目に留まった。
こう、書いてあった。
[小さな音楽会たった一つの花を心に咲かしてみませんか!]
へぇ~。行って見るか。興味本位で見に行く事にした。

tomorrow[おかもとまや]が聞こえた。音楽が得意訳じゃないが、上手いっと素直に言ってしまった。それで窓越しに覗いてみた。
そこに居たのは…

吹奏楽数名&みお、だった。
『みお、大丈夫なのか?』っと不安気で見ていたら、みお[愛音]と目があった。
『優貴くん?来てくれたの?私のお見舞い?』っと、みおが言う。
『いゃぁ~そのぅ!?』
しどろもどろだ。
そんな、オレに対し、『ありがとう。嬉しいよ。どうだった!?』
『わりぃ~、tomorrowの途中からしか、聞けてないんだ。』
『良いよ。それでも良かった?』
『あぁ~。上手かった。』
『本当に~!?』
『あぁ~。』
『良かったぁ~!』めっちゃ喜んでいた。

『でも~。』っと、言い出した。
『なんだょ!?でもって?』
『だって、最初から聞いて欲しかったもん!』
『だからかな、わりぃ~って。』

『また、来てね。』
『あぁ。』
すると、愛音は、照れて、『約束だよ。』っと言った。
オレは、黙って頷いた。その時、他のヤツが話しに割り込んできて、オレらを冷やかしてきた。だから、オレは、それが嫌なのでそこから出て帰ろうとした。その時だ、みおが言った『待って!!』
すごい沈黙が続く。だが、不意に、オレの手を引っ張って走り出した。

何分か、過ぎた、そんな場所で、オレは、思わず口を開いた。『なぁ~?どうしたんだよ。』っといざ、みおの目を見ると、そこには、大粒の涙があふれていた。
焦る。アタフタするのは、当たり前だ。だが、余計な事は、言えない感じだ。だが、『なぁ~。座ろうよ。』幼げな言い方で、みおを座らせた。そして、みおに、綺麗なハンカチを渡しオレは、離れた場所に座った。だが、みおは、なぜだか、オレの近くで泣くのだった。
仕方ないから側でみおが落ち着くまで横にいる事にした。
そして、しばらくの事、急に、みお[愛音]から、鼻水混じりに『ごめんね。』っと言い出した。
『いいよ。大丈夫かぁ~?』
『…。』
相当、泣いたのだろう。疲れ気味の様子だ。