『おばさん、私ね負担とか思ってないから。私決めたんです。何があっても優花を支えようって。何にも出来ないけど、みおが辛い時は、一緒に泣いて嬉しい時は、一緒に笑っていようって。』
『本当に、ありがとう。』

こんな、話しがオレの知らないところでなされていた。

オレらの試合は、ドンドン勝ち進んでいった。
そして、決勝だ。

今まで、対戦して勝ったことがあまりない、チームだった。

うわ~、どうすべきか?
でも、悩んでいる暇などない。
ピンチだがやるしかない。そんな中、優花が練習を見に来た。

『どう、調子は?』
『どうって言われてもな。』
『良いの?悪いの?』

なんで、そう聞く!?監督か、コーチか?って思うが適当に答えた。『まぁまぁかな。』
『ええ~!?いいかげんね。相手は、強いの?』
『強いぞ。優勝候補だぞ。めったに決勝に進めない、オレらにすると、めったうちになる覚悟が必要だな。』っと言った。すると、細い目をした優花が『ええ!?もう、諦めムードなの?』っと言いやがった。オレは、頭にきた。『うっせ~。諦めてなんかねぇーよ!なんも知らないくせに余計だぜ。』
欠かさず、反撃だ。『ナニよ!?せっかく、こっちは、応援してやろうと思ったのに。』
睨んでいる優花。オレは、困った。女の子を怒らしてしまった。オレ自身苦手な分野だからな。喧嘩自体苦手だし。
反撃する気全くないので『…。わりぃ~余計なのは、オレだな。すまん。』
『結構、素直ね。』
別に、困らせるわけじないがすぐさま後にまた優花を怒らしてしまった。
『それより、吹奏楽良いのか?こんな所にいても。』
『何よ。良いじゃん。ただの息抜きよ。』
『いつだよ予選会。何校でんのか?』
『101高でるの。7月半ば。』
『応援行けるのか?』
照れながらも、『無理よ。予選会なんだから。』
っとあっさり言われた。
『そりより、』っと切り替わった。
『みおの所行ってあげたら。』
直球だ。まったく。『なんで?』っとつい適当に言った。
『なんでって、明日試合なんでしょう。心配してるから行ってあげてよ。』
『オレが?』っと言うと、『はぁ~ん!?行ってあげなさいよ!?』っと若干キレ気味だ。やばいから『わかったよ。行くよ。』っと言った。