みおが語りだした。『ごめんね、優花。付き合わて。帰るの遅くなっちゃた。』
『ううん、良いんだよ。みぉ、自分の気持ち吐き出したら?ストレスたまってるよね?』
『えっうん。あのさぁ~優貴くんって優しいよね。』
なんじゃ、そりぁ~っと思いつつ、『うん。』と答えた。
『でもさ、優貴くんが悪いわけじゃないけど、大丈夫?って2回聞くことないよね。大丈夫じゃないから、入院してるのに。』
いゃぁ、そう言われても…っと思ったが黙って聞いた。
『でもさ、本当に優貴くん優しいよね。』
おゃアレ、話題戻ったぞ。
『私さ、』
話し変わるのかな!?
『優花。ずーっと、入院するとさぁ~。なんか、よく分かんないけどなんか悲しいの。私…。』
涙をまた浮かべた。
『みお、大丈夫だよ。私側にいるから。』っと優花は、答える。
『優花~。ありがとう。それより、』
またもや話題が…。
『ああ~。また、優貴くん傷つけてしまったかな!?どうしょう。』
なぜ、優貴くん話?
思わず聞いた。『好きなの?』
『えっ誰を?』
っととぼけられた。
『だから、優貴くん。』率直に突っ込んで聞いてみた。
『さぁ~!?優しいなぁ~とは、思うけど。優花は?優貴くんの事は、なんとも、思わないの?』
『えっなんで。優しいなぁ~と思ったけど、ナンもないよ。』
『ええ~。』
なぜか、優貴ばなしで盛り上がってしまった。
そんなやり取り中に、ジュースを持ったおばさんが帰ってきた。
『どう?みお、ちょっとは、気持ちは、楽になった?』と聞くと、『まぁまぁかな!?』と笑って答えた。
『何?元気みたいね?何話ししたの?』
優花が答えた。『おばさん、ガールズトークだよ。』っと言い笑った。
時刻は、7時頃。『そろそろ、優花ちゃん帰らなきゃね。送るわ。』
『ありがとうございますおばさん。帰るね、じゃあね。』
『じゃあね、優花~。また来てね。』
『うん、また来る!』


帰り道、みおの母親から話があった。
『優花ちゃん、ありがとう。来てくれて。みお本当に喜んでるから。』
『えっへへ。』と照れ笑いを浮かべたが、真剣な言葉が返ってきた。
『優花ちゃん、みおの気分に振り回さないでね。あの子だいぶ無理してるから。放射線治療で髪の毛が抜けてね。しかも、仮退院出来てばかりだったのにまた入院してしまった。相当、辛いみたい。でも、優花ちゃんには、負担かもしれないけど支えてくれないかしら?』