倒れた。これを優花から聞いた。大会2試合目終了後にオレは、衝撃を受けた。

『まじかよ。大丈夫か?』
『うん、まぁ。』
あっさりした優花の反応だ。
『まぁって大丈夫なのか?』
『一応。』
『何で倒れたんだ?』
『…。』
優花は、よく分かんない態度だ。
『大丈夫か?優花。』
『うん。』
どう見ても、大丈夫な感じに見えない。
『行こう!病院に見舞えに行くか!』
『ううん。』
『えっなんでだ?』
ますます、訳が分からない。
『だって、』
優花は、言った。『だって会えばなんか涙がでるかもしれない。』
『でも、大した事は、なかったんだよな。』
『うん。貧血気味だって。あと、軽い風邪だって。』
『そっかあ。じゃあなおさら、会いに行ってやろうや!』
『でも、治らないかもしらない病気なんだよ。みおは。それが命取りになることだって。私が、いろいろさせたから。せっかく仮退院したのに。かわいそうなみおを見てられない。』
『それりゃ~分かる。だがな、みおは、優花にとって親友だろう。なら、側にいてやれよ。それだけで、みおは元気なるって!行ってやろうぜ。』
『でも~』
ここは、強引かもしんないが『ほら、会いに行くぞ。』
優花の手を引っ張ってみおの基に行った。
オレ自身すげー心配だったし。

院内
『みお?』優花が言った。
『ゆーか。来てくれたの。あれ?優貴くんも。来てくれたの。』っとみおが言う。
バレたかって思いつつひょっこり顔を見せる事に。
『よっ。大丈夫か~?』
『うん。一応ね。今点滴中よ。ねぇ、それより、こっち来て。2人共、話しづらいから。』

呼ばれてしまった。恥ずかしいが今更帰るわけには、いかないなぁってたたずんでいると、後ろでみおの母親が『どうぞ、お入りになって』と促してくるから、仕方ないから席につく事になった。
あれ?大部屋じゃあないのか?って思っていたら、みおが言った。
『ここは、個室なの。驚いた?』
『あっ、あぁ。』
『空いてる部屋が個室だったの。』
『そっかぁ。』なんか安心した。
優花が話しだした。

『ごめんね、みお。せっかく仮退院したのにいろいろさせたから。無理させたね。』
『ううん。優花謝らないで。私優花のおかげで楽しかったんだよ。だから、気にしないで。優花、ありがとう。』
『そうよ。優花ちゃんありがとう。』