そっと優しく抱きしめた。

今度は、前とは、違った優しさで寄せた。

『えっ!?』

『えっじゃないよ。なぁ~、優花。』

『えっうん。』

『それより、聞いて欲しいだけど。
あのさ、こんなオレで良かったら、
てか、気持ちが整理したらで、いい。オレと、恋人から始めませんか?』

突飛押しもないが伝えるのが今だと勝手に思った。


だが、あっさりに返してくれた。

『ありがとう。私で良ければ!!』

『ありがとう!!』


二人は、やっと思いが伝わった。

優花の気持ちが咲き、その想い答えがやっと花開いた。
















それから一年後、オレとみお[愛音]と優花と見た立派な木の前に立っている。


『オレら、この木の様に、成長し続けてるかな!?恥ずかしくない生き方出来てるかな!?』

『ええ!出来てるわ!一生懸命に生きてるわ!みお[愛音]に負けないぐらいに!もし、つかれていても、私が側で支えてあげる!』

『あぁ~!』









優花の右手には、輝きを放つ指輪がある。







オレらは、今、新しい未来を歩んでいる。

ゆっくり、新たな、道しるべを記している。

後悔や悔やむ事があっても、前を向いて二人で歩んでいる。











これで終わり。