『優貴君は、何て書いてあった？』っと、頬を紅く染めながら優花は、オレに聞いてきた。

『いや。なんだろうな。』と、もう読んだのにごまかした。

実は、あんまり優花と文面は、そんなに変わらなかった。

ただ、「ゆーくん。優花意外を好きにならないで。みお［愛音］は、ゆーくん好きだけど私は、側に、ずっとは、いられない。
いつかは、再婚相手がいると思う。だって寂しがり屋だし、泣き虫だもん。
ゆーくんは、私を愛してくれた。
ありがとう。

でも、2年か3年後も経ったならどうか、独りきりのままでいないで。

ただやっぱり、優花意外は、嫌。

優花は、必ず、ゆーくんを愛して支えてくれるよ。
だって、親友だし、お互い、ゆーくんを愛していたんだよ。
でも、優花は、あきらめた。
そんな優花を見て心苦しく思った事もあったの。
でもね、もう気兼ねなく優花には、ゆーくんを愛して欲しい。
どうか、ゆーくん、優花を愛してあげて下さい。
ゆーくん、私は、アナタをずっと愛していました。
ありがとう。」
と、綴ってあった。



しかも、婚姻届が入っていた。

えっ。驚くしかない。

でも、なんだか変だが嬉しかった。

二人に慕われていた事に。




『なぁ～、優花、いきなりだけど、聞いて欲しい事がある。』

『なに？』

『オレ…。』

いざという時、なぜか思った事を口に出来ない。

『ねぇ～。優貴君、デジカメ見てみない？』
っと言われ、見る事にした。


そこには、沢山の写真が収められていた。

それは、なぜか、優花と、オレの何気ない写真ばかりだった。

笑顔や、寝ている顔や困っている顔だった。
変わらない愛があふれていた。


全てをおよそ、見終えた頃、動画一つ保存されていた。