プリンを買っていつもの時間を味わっていた。

「今日は、冷えるな~。」


ふと、冷たい秋風が吹いた。

辺り一面、真っ黒だ。

なんだか、淋しさもめぐり感じてきた。

慌てて足をはやめた。











だが、病院に着いたが、すでに 遅かった。



暗闇に包まれていた。



時が流れず、止まっていた。

みお[愛音]の命の灯しは、わずかだった。






『み お、死ぬなよ。みお、死ぬなよ。なぁ~。死ぬなよ~。オレ、オレ約束通りにプリン買って来たんだぜ。だからさ、起きて一緒にだべような。なぁ~。みお[愛音]!!!!!死なないでくれ!!』


乱れ、真っ白になった。

その時、優花と美菜もやってきた。


二人もやはり泣き崩れていた。




夜遅くなった。

外は、嵐になっていた。





深夜近く、一時奇跡的に微かに、みお[愛音]が戻り始めた。


『みお!分かる?優貴と優花ちゃん、美菜ちゃん居るよ!』

『おかあさん、皆、ありがとう 。ごめんね。』
優花が泣きじゃくりながら怒鳴った。

『なんで、謝るの。みお[愛音]の家族であり、親友だからねっ。…謝んないで良いんだよ…』

『ゆか、ありがとう。ゆーくん、ありがとう。みな、ありがとう。おかあさん、ありがとう』


それぞれ、寄り添って、みお[愛音]を抱きしめながら、大粒な涙を流した。