大きなあくびをした、優花は、突然、『ファミレス行かへん?』と言い出し、オレは、まだ応えてもない内に腕をつかみ連れて行かれてしまった。
仕方ないので、ファミレスでわがままを聞く事になった。

しばらくして優花が落ち着いてきたので、何かあったのか?っと聞いた。
優花は、黙った。

『いやぁ、待たせたし別になんも気にしてないけど、優花の顔泣いた後がついてたし。』
すると、あきらめたかの様に、『じゃあ、聞いて。』っと言い出した。

こう言い出したのだ。『みお、今一生懸命生きてるの。病気と戦ってっさ!偉いんだよ。分かる?ねぇ、偉いんだよ。みおは。』
『…ああ!?んでぇ、みおは、なんの病気と戦ってるんだよ?』
『みおの病気は……。悪性リンパ腫って言う病気なの。』
沈黙した。みおが…。優花がまた、泣いた。慰めようも慰め方が分からなかった。ただ、わんわん泣く、優花を支えるだけだった。

ようやく、泣き止んだのは、それから、大分時間が遅い時間になった時だった。

『なぁ~、大丈夫か?』
『うん、大丈夫よ。さっき家に連絡したから。』
『いやぁ~そう言う意味じゃなくて。優花の心がよ。あんまり一人で背負いこんだりするなよ。』
『うん…ありがとう。』
家まで送ってやった。この日からオレは、一気に2つの事を心配になった。一つは、優花の優しすぎる心が心配。二つ目は、みおの体調が心配だった。

だからオレは、翌日、土曜日休みだったっていう理由付けもあるのだがみおの入院している病院になぜか足が向いていた。