それから、1ヶ月





元気だったハズのみおの様態は、見るからに悪い方へ進行していった。










『転移ですか…ダメなんですか!?…治んないのですか!?』
呆然と立ち尽くしてしまった。

もう、治す手段などなく助かる見込みは、ないと言われた、ためだった。





みお、あんなに沢山治療したのに、オレが思うよりも、みおの体を蝕んでいる、癌…。

なんの助けもしてあげてない…。

虚しさだけが流れた。







『あんなに元気だったのよ!それなに…なんで…なんで…。』
みおの母も、なすすべが無い事に嫌気をさしていた。
オレは、みおの側に寄りそうと誓う事しか出来ないでいた。






たとえ悲しい結末につながるとしても