曲の中、涙が溢れ出した。


指が止まり音も止まった。

優花も泣いていた。


仕方がない。優花は、みおを近くで見ていたんだから。

いろいろの出来事を一緒に乗り越えた…親友なんだから。



そっと優花が寄り添った。

『みお、大丈夫!側にいるから!』っと涙を流しつつも支えようとしていた。

オレは、ただ側で泣くことしか出来なかった。


その時、声を一丸と出し歌声が鳴り響いた。



いつしか、皆が一つの思いで動いていた。