みお『何?』
優花が案内したのは、ピアノの前だった。

『?』

『みお、一緒に演奏しよう!!みおが一番好きな曲、上を向いて歩こう!を。カバーに入るし。』
『えっ』と戸惑う。

仕方がないのだ。弾かない日々が続いてしまっていたし、今は、病気だし。
でも…

熱意に惹かれ弾くことを決めた。










半年ぶりだった。