この鏡を使えば、天界·魔界·人間界の空間を繋ぐ事が出来るのだ。
しかし、唯一人間界には、この鏡は存在しない。
何故なら人間界には、天界と魔界の存在は、知らされていないのだから。
出口のない人間界への降り方は、必然的に小さなあの球体になる訳である。
ゆっくりと、気づかれない様にキャスは、乃莉子の膝の下に片手を添えた。
乃莉子はびっくりして、キャスの肩から顔をあげて、深海の瞳を覗き見た。
キャスはそんな乃莉子に、あのニッという満面の笑みで応え、安心させた。
暗黙の了解で、乃莉子は今以上にぎゅっと、キャスにしがみつく。
その様子を伺っていたアマネが、静かに歩み寄って来た。
禍々しい笑みを浮かべて、一歩一歩近づく。
しかし、唯一人間界には、この鏡は存在しない。
何故なら人間界には、天界と魔界の存在は、知らされていないのだから。
出口のない人間界への降り方は、必然的に小さなあの球体になる訳である。
ゆっくりと、気づかれない様にキャスは、乃莉子の膝の下に片手を添えた。
乃莉子はびっくりして、キャスの肩から顔をあげて、深海の瞳を覗き見た。
キャスはそんな乃莉子に、あのニッという満面の笑みで応え、安心させた。
暗黙の了解で、乃莉子は今以上にぎゅっと、キャスにしがみつく。
その様子を伺っていたアマネが、静かに歩み寄って来た。
禍々しい笑みを浮かべて、一歩一歩近づく。


