「王子…。剣を…。」
兵士は言い付けられていた剣を渡すという役目を無事に果たし、アマネから離れた。
磔台と一本の剣。
磔台は地面に固定され、剣はアマネに手渡される。
その手渡された剣は、王子が身分を誇示するため、腰に下げるような、豪奢な装飾のついた、飾り物の剣とは違った。
実戦で戦士が振り回す、効率よく人に危害を加える目的で造られた、武器である。
“シュリン…”と金属が擦れる音がして、アマネの手によって、鞘から剣が抜き放たれた。
よく手入れされて、研ぎ澄まされた剣は、早く獲物をよこせと言わんばかりに、妖しい光を放っていた。
兵士は言い付けられていた剣を渡すという役目を無事に果たし、アマネから離れた。
磔台と一本の剣。
磔台は地面に固定され、剣はアマネに手渡される。
その手渡された剣は、王子が身分を誇示するため、腰に下げるような、豪奢な装飾のついた、飾り物の剣とは違った。
実戦で戦士が振り回す、効率よく人に危害を加える目的で造られた、武器である。
“シュリン…”と金属が擦れる音がして、アマネの手によって、鞘から剣が抜き放たれた。
よく手入れされて、研ぎ澄まされた剣は、早く獲物をよこせと言わんばかりに、妖しい光を放っていた。


