(……ぐゥ……ッ……!)
その光に飲み込まれた瞬間、そのまま後ろに吹っ飛ばされるような鈍い衝撃を感じ、ショウは踏みしめた両足に更なる力を加えた。
そして、全身が光に包まれた、その時………。
真っ白だった視界が、唐突に暗転する。
(………………?
これは……アイツの…?……)
確か、アスカとか呼ばれていた少女。
あの少女の心象風景が、本人の肉体の枠を超え、外に溢れ出し、他人を「喰らい」だした、のか……?
というのが、彼の勘が導き出した仮定だった。
改めて、周りを見渡す。
風は身を切るように冷たく、おどろおどろしい音を生み出しながら吹きすさんでいる。
大地は、潤いを無くしてひび割れ、細かな亀裂を生じている。
空には、雲も星も鳥も無く、地には、一筋の草も一本の木も見当たらない。
それは、正に「虚無」だった。
こうして立っているだけでも、心が絶望感や虚無感といったものに喰い荒らされていくのを、ショウは何とか耐えている。
(倒れた連中は、これにやられたんだな………。
『ヒュプノス』を使ってたなら、ひとたまりも無いワケだ……。)
闇に目が慣れ始めると、いつの間にか目の前に一本のヒイラギの木が姿を現していた。
その根元では、ひとりの幼い少女が泣いている…………。
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