「やだ。どうしよう。乙姫ちゃん。」 半ベソ状態で机に突っ伏す。 乙姫ちゃんの温かい手のひらが頭を撫でてくれる。 放課後の教室には私たちだけしかいなかった。 「・・・・サッカー諦めてなかったんだね。」 「諦めたんだもん。あの時に・・・・。」 そう、あの時に、 乙姫ちゃんに言ったんだ。 サッカー・・・・・・諦めるんだって。 そう、誓ったはずなのに・・・・。