選手たちがベンチに戻ってきた。 みんな嬉しい笑顔を浮かべている。 ・・・・・そうだよ。この笑顔が見たかったんだよ。 「お疲れ様でした。」 「いや。俺たちだけの力じゃないよ。華子ちゃんがいろいろ意見してくれたから・・・。 本当にありがとう。自信になったよ。」 駿河先輩は汗を拭きながら、言った。 「まあ、俺が入れなかったらみんなプレッシャーだったよね。」 「別に。そうでもないっすよ。」 有野君が本田先輩にツッコむ。