君と私のsubtext

ここのキャンパスはわかりやすく、正門側は文系学部、奥の方には理系学部の棟が集まっている。



一食があるのは正門側、二食は奥側。



合理的に考えれば、誰だって当然近い方に行く。




ちなみに、こいつは社会学部の法学科だ。


それが人気の理由にも入っているらしい。





ちらりと向けられる視線。



「昼前に工学部の講義受けてんの。共通科目、まだ残ってるから」


言いながらコンビニのおにぎりを口に運ぶ。

適当に相槌を返し、私もサンドイッチを取り出して口に運んだ。


だが、あまり食欲は沸かない。