君と私のsubtext

「間違いないね。ゼミとか、忙しい」


「文系って大変ですね」


「そっちだって、実験忙しそう」


「ものによる」


「言ってたね、誰かが」



あいつは階段に座る。


座れば、て言ってきたけど、私は立ったまま座らない。



「意地っ張り」


「うるさい」


「そんなんじゃ、彼氏とうまくいかないよ」


「彼氏なんて、あれから――」








言いかけて、口をつぐんだ。