「ついてこないで」
「どうして?やましいことでもある?」
「何もないっ」
「じゃあ、いいじゃん」
足を止めて振りかえる。
「あんたと、一緒にいたくない」
私は睨むように見つめる。
私の言葉を、刃物にかえてしまう男を。
「友達、て言ったのはそっち」
「語弊だった。ていうか、もう何年も前の話だし。他人に訂正する」
「他人とこんな風に口きくんだ、佐伯は」
「じゃ、これ以降は無視する」
「ひどい女」
「むーしっ」
「うわ。ばっか」
思わず顔が赤くなる。
「馬鹿じゃないっ」
「無視、て普通擬音で使わないし」
「うるさいなっ。話しかけるな」
私は顔を赤くしたまま歩き出す。
その隣に、あいつはくる。
速足にしても、ついてくる。
「こないでよ」
「どうして?」
「うざい」
「答えてよ」
「こないで、てば」
瞬間、はっとした。
「どうして?やましいことでもある?」
「何もないっ」
「じゃあ、いいじゃん」
足を止めて振りかえる。
「あんたと、一緒にいたくない」
私は睨むように見つめる。
私の言葉を、刃物にかえてしまう男を。
「友達、て言ったのはそっち」
「語弊だった。ていうか、もう何年も前の話だし。他人に訂正する」
「他人とこんな風に口きくんだ、佐伯は」
「じゃ、これ以降は無視する」
「ひどい女」
「むーしっ」
「うわ。ばっか」
思わず顔が赤くなる。
「馬鹿じゃないっ」
「無視、て普通擬音で使わないし」
「うるさいなっ。話しかけるな」
私は顔を赤くしたまま歩き出す。
その隣に、あいつはくる。
速足にしても、ついてくる。
「こないでよ」
「どうして?」
「うざい」
「答えてよ」
「こないで、てば」
瞬間、はっとした。


