頭は元に戻った。
私を狂わす声。
「帰るの?」
声は、横から。
横には、体育館がある。
その、側面側にある階段。
そこから。
「それとも、どっかいくの?」
まるで条件反射のように、体が動いた。
「教えない」
目があって、笑う。
「相変わらず」
「全然」
「そういうとこ、とか」
なれなれしい。
やめてほしい。
見られたら、どうする気?
誤解されたら?
思わずそう考えた自分に、舌打ちする。
「付き合ってらんない」
歩き出す。
その後ろをついてくる。
私を狂わす声。
「帰るの?」
声は、横から。
横には、体育館がある。
その、側面側にある階段。
そこから。
「それとも、どっかいくの?」
まるで条件反射のように、体が動いた。
「教えない」
目があって、笑う。
「相変わらず」
「全然」
「そういうとこ、とか」
なれなれしい。
やめてほしい。
見られたら、どうする気?
誤解されたら?
思わずそう考えた自分に、舌打ちする。
「付き合ってらんない」
歩き出す。
その後ろをついてくる。


