「きゃぁぁぁあ!!!!!」 知花は逃げ切った。 すぐそこなのに二組の走者は知花を抜かせなくて。 そのままの順位でバトンが二年に回った。 「知花…」 知花は安心したのかバトンが回り終わると近くにいた亜紀の胸の中に倒れ込んだ。 亜紀が知花を支えながら列に戻って行く。 亜紀が笑いかけると知花も笑顔で亜紀に笑っていた。 「千崎さん、やったね!」 「あぁ!」 ありがとな…。知花。