医務室到着。
「先生…。湊君は?」
「軽い捻挫ね。大丈夫、すぐ治るわ。でも今日は絶対安静!」
「は!?無理です!」
「無理じゃない。もう走ったりしたら駄目です」
「でも…俺…合同リレーの選手なんです!!!!俺が走らないで誰が走るんですか!!!!!?????」
「知らないわよ。先生に言われても…。代打とかいないの?」
「…いないです…」
「でも、今日無理したらバスケ出来なくなるわよ?それでもいいの?」
「それは…」
だけど…合同リレーも大切だし…。
「湊君!駄目だよ!」
古下さんが必死で俺をとめる。
「でも…!!!!!」
そんな事…。
ガラッ!!!!
「湊!」
「知花!と亜紀と相田?」
「お前、俺達はついでみたいな言い方やめろよな」
「あぁ…。わりぃ」
でもどんな組み合わせだよ…。
「大丈夫!?足、どぅだったの!?」
「…捻挫だって…」
「そんな…」
知花が涙目で俺を見つめる。
「知花…。大丈夫だよ。ちゃんと出るから。」
「は!?馬鹿!?」
「へ…?」
馬鹿って…。
「絶対安静にしなきゃ駄目に決まってるじゃん!合同リレーより湊の方が大切に決まってる!!!!」
知花が叫ぶ。
今…大切って…?
「知花…。ありがと…」
本当に嬉しかった。
俺の方が大切って言ってくれて…。

