「…ワモモ?」

へっ?

私が振り向くと、佐々木くんもこっち
を見ていた。

「中川…モモだろ?名前。」

「…。」

私は頷いた。
逆光のせいか、佐々木くんの髪1本1本
がはっきり見える。
__顔は眩しくて直視できない。

「じゃあモモでいっか。気をつけて帰れ
 よ」

「…うん。ばいばい。」

あまりにも突然すぎてよくわからなかっ
た。
けど噛んだりせずに話せれた…と思う。

ていうかすっごいびっくりした。