「でも梨花、頑張ったよ!な?そんな落ち込むなって・・・」

「うん・・・ありがとう翔ちゃん。こうなることはわかってたから・・・大丈夫だよ、あたし。でも、ごめんね・・・勉強教えてくれたのに・・・」

そう言ったあたしの頭をポンポンしながら、翔ちゃんが言った。

「なぁ、梨花・・・こんな時に聞くのはあれだけど・・・卒業したらどうすんだ?治療に専念しないか?兄貴も心配してたし・・・」

翔ちゃん・・・

「それに、やっぱり病気のこと、ちゃんと聡にも言った方がいい。俺がもし聡の立場なら、絶対知りたいから・・・」

「うん・・・でも、もう少し考えさせて・・・」

「ん・・・わかった・・・」