「ダメ!お願いだから、聡くんには言わないで!あたし、同情されたくないの!聡くんとは今まで通りがいいの!」

あたしが泣きながらそう言うと、諦めた顔をした翔ちゃん。

「はぁ・・・梨花には何を言っても無理っぽいな・・・でも梨花、梨花はそれで後悔しないの?」

「うん・・・後悔しないよ・・・」

「わかった。」

そう言って翔ちゃんは、
「何かあったら、俺を頼れよ?」
と優しい笑顔で言って、帰って行った。