「これって・・・」 そう呟いた俺に、翔がこう言った、 「結婚式の前の日に、梨花から預かってた。梨花が死んで、もし聡が半年ぐらい経っても元気じゃなかったら渡してほしいって・・・」 「りん・・・」 俺は急いで手紙の封を開けた。 そんな俺に、じゃあ帰るなと言った翔の声は聞こえてなかった。