聡くん・・・仕事やめるとか・・・
あたしのために、そんなことしないで・・・

そう思って俯いたあたしを優しく抱きしめた聡くん。

「りんのためじゃないよ・・・俺・・・俺のために仕事やめるんだ。俺がりんのそばにいたいから・・・俺、今りんのそばにいることやめたら、一生後悔する・・・」

そして、あたしを抱きしめていた腕を離した聡くんは、ゆっくりと深呼吸をして、あたしの目を見つめてこう言った。

「りん、俺と結婚してください。」

「・・・はい・・・」