しばらくして聡に謝った兄貴は、俺と2人で話がしたいと言った聡に、わかったと言って、病室を出て行った。
兄貴が病室から出て行った後、俺は聡に向かってこう言った。

「俺の言ってること、間違ってるか?梨花がどんな想いでお前と別れたか・・・お前、梨花の携帯見ただろ?梨花の本当のきも・・・」

ここまで俺が言った時、聡がそれを遮って話しだした。

「わかってる・・・俺、サイテーだよ。自分のことばかり考えてた。りんは俺のことだけを考えてくれてたのに・・・俺・・・やっぱりりんのそばにいる。りんに指輪渡してプロポーズする・・・」

聡・・・

「俺、涼くんにもう1回話してくるよ。りんを頼む。」

そう言って、聡は病室を後にした。