そう決意した俺は、翔にりんのことを任せて、涼くんの部屋に行った。

「俺、やっぱりりんのそばにいるって決めました。りんを幸せにしてやりたい・・・りんの笑顔がもう一度見たい・・・きっと、俺にしか出来ないから・・・」

俺がそう言うと、涼くんは短いため息をついて、仕方ないなとつぶやいた。

「聡くん、これからきっと大変だよ。もしかしたらこのまま意識が戻らないかもしれない・・・それでもいいんだね?」

「はい・・・」

「わかった。聡くんのその想い、きっと届くよ。聡くんがそばにいることが今の梨花にとって、生きる望みに繋がると思うよ。そうすれば、少しでも長く生きられるかもしれない・・・でも、とにかく今は意識が戻るのを待つしかない・・・聡くん、梨花のそばにいてあげて・・・」

「はい・・・ありがとうございます。」

そう言って、俺は涼くんの部屋を後にした。