オルゴールから流れる曲を聴きながら、俺はりんと過ごした日々を思い出していた。 その思い出の日々は、もう遠い昔のような気がした。 りん・・・ りん・・・俺、まだりんのことが好きなんだ・・・ もし、俺が気持ちを伝えたら、りんは応えてくれるのか? 翔から無理矢理でもりんを奪ったら、りんはまた俺のそばで笑っていてくれるのか? りん・・・りん・・・ 何度も何度もオルゴールのネジを巻き、りんのことを想った俺は、その日は眠れなかった。