意識が戻った時にそばにいてくれたのも、翔ちゃんだった。

「梨花・・・大丈夫か?」

「うん・・・あたし・・・どうしたの?」

「胸を押さえて倒れたんだよ。でも良かった。気がついて・・・」

そう言った翔ちゃんの顔は、ホッとした顔と辛そうな顔と半々な、そんな顔をしていた。
その翔ちゃんの顔を見て、あたしも嫌な予感がしていたんだ。

まさか・・・こんなことになってるなんて・・・