「梨花、無理はしちゃダメだからね・・・翔、何かあったらすぐに連絡しろよ!」

「わかった。じゃあ梨花、行こうか・・・」

「うん!涼ちゃん、行ってきます!」

明日のあたしの誕生日に聡くんに会えるようにと、涼ちゃんにお願いして、電車の切符もホテルも、全部プレゼントしてくれた翔ちゃん。
明日の誕生日は、きっとあたしの最後の誕生日になるから・・・
その日を聡くんと過ごせるなんて、あたし、幸せだよね・・・

でも・・・
あたしは聡くんに会える喜びで胸がいっぱいで、本当のことなんて、何もわかってなかったんだ。