しばらくして、気がついた梨花。
ナースコールで兄貴を呼んでもらうと、兄貴もすぐに駆けつけた。

梨花を一通り診察した兄貴は、ホッとした顔で俺に梨花のことを頼んで、また診察のために出て行った。


兄貴が出て行った後、俺は梨花に聞いた。

「梨花、何があったんだ?」

すると、梨花の目からは涙が溢れてきた。

「翔ちゃん・・・あたし・・・どうしたらいいの?」