梨花・・・大丈夫だろうか・・・

診察を終えた俺は、梨花の病室で2人の帰りを待つことにした。

しばらくボーッとしていると、ドアが開き、翔と梨花が病室へ入ってきた。
真っ赤に目を腫らした梨花は、翔に手を引かれてフラフラとした足どりだった。

「おかえり、梨花。大丈夫?」

そう聞いた俺に、梨花は辛そうな顔で無理な笑顔を作って返事をした。

「うん・・・」

「とにかく、今日はもう寝た方がいい。おやすみ、梨花・・・」

「おやすみなさい、涼ちゃん、翔ちゃん・・・」