転校生は憧れの人




その日、2時間目は体育の授業だった。


小学生の頃は男女一緒の授業で、サッカーを習っていた。



『きゃー、憐くんかっこいい!』



憐くんがシュートを決めた瞬間、女の子達の黄色い声がグラウンドいっぱいに響き渡る。


男女一緒と言っても試合は別で、男子は男子同士で競い合うことになっている。


観覧する女子に紛れ、私も“この人凄い上手だな……”なんて思いながら、彼のプレーに見とれてしまっていた。



「危ない!」



と、その時だった。


憐くんがパスしようとしたボールは、どうやら相手には取れなかったみたいで、応援する女子目掛けて飛んでくる。


というか、私目掛けて。と言った方が正しいのかもしれない。



『きゃあっ!』



避けることが出来なかった私は、顔面でボールを受け止める羽目になってしまい。


そのまま、私は倒れて意識を失ってしまったんだ。