「あ。それはそうと、知り合いだったからって関係ねぇからな! とにかくお前、俺の可愛いなずなにだけは絶対手ぇだすんじゃねーぞ」 な、お兄ちゃん!? 「何言ってんすか、お兄さん」 呆れ顔になる憐くんは、小さく言う。 ホント、何言ってるのよこの人は! 何か、凄く恥ずかしいよ……。 更には――。 「お前にお兄さんと言われる筋合はない!」 なんて怒り出す始末。 「もう、お兄ちゃん……!」 堪えきれなくなった私は、遂にお兄ちゃんに嘆きの声を上げた。