転校生は憧れの人




「でも、ホントに悪いですし!」



買い出しについてきてもらう。それはつまり、憐くんと2人っきりで買い物に行くというわけで。


だって、そんなの……。


そんなの、緊張で倒れちゃいそうだよ!



「良いじゃないか、高月もそう言ってるんだし。それに、通り道にあるサッカーショップの場所も教えたいと思っていたからな。この機会に教えてやってくれ」


「は、はぁ」


「じゃあ、頼んだぞ。一ノ瀬」


「わかりました……」



ポンッと私の肩を叩く先生に、私は肯定の意を表明することしか出来なかった。