転校生は憧れの人




「私が、ですか?」


「ああ。同じクラスだし、話しやすいだろう。任せた」


「わ、わかりました。……あ。でも私、今日買い出しに当たってて」



憐くんを早く案内したい気持ちは山々だけど、でも。


仕事を思い出した私は、その気持ちをギュッと抑える。



「それなら、買い出しをアイツに手伝ってもらえ」



先生っ!?


ななな何を言い出すんですかぁ!



「そ、そんなの悪いですよ。木村さんと2人で行きま……」


「木村なら、今日は休みだぞ?」


「へ? 休み?」


「そうだ。体調を崩したみたいでな」



う、嘘~!



「丁度よかったじゃないか。……別にいいだろう、高月?」


「はい」



えぇーーーっ! 何この展開!?