転校生は憧れの人




あ、あんなことって、何ですか?


待って待って、全然思い当たる節がないんだけど!


何が何だかわからなくて、私はとにかく必死に記憶を辿る。


……でも、虚しくも答えは見つからず。


あぁどうしよう、憐くんめちゃくちゃ不機嫌だよー! 


横目でちらりと彼を見れば、眉間に皺を寄せ口を固く結ぶ様子が飛び込んでくる。


私は堪らず走り出し、憐くんの前に回り込んで頭を下げた。



「ごめんなさい! あのっ、私……憐くんに何かしちゃったんだよ、ね。でも、その、全然思い出せなくて……」



あー、もう嫌だ!


テンパって、自分でも何を言ってるのかわからない。


う~~~。頭がパンクしそうだよ~!