「おじゃましました!」
「今日はありがとなー、また明日!」
吉野くんと挨拶を交わした私達は、自らの帰路へと歩き出した。
「あたし達、こっちだから……またね」
「うん。ばいばい」
電車に揺られ暫く歩いた後、分かれ道に差し掛かると、彼女は滝川くんの服を掴んでそう言い放った。
それに続いて別れを告げた私は、彼等に軽く手を振る。
……ということは、そう。
私の隣に残ったのは、憐くんただ1人なわけで。
お隣だから当然なのだけれど、やっぱり何だか緊張してしまう。
心拍数が急上昇していくのが、はっきりとわかる。
ど、どうしよう。
行きは幸いにも、吉野くんの家を知っている梓ちゃんと滝川くんが迎えに来てくれたからよかったんだけど……。
うぅ、2人きりは気まずいよ。



