転校生は憧れの人





「おじゃましまーす」



玄関で靴を脱ぎ揃え、階段を上がる。


実は吉野くんの家に入るのは、今日が初めてだったりする。


……何だか緊張してきた。



「さ、座って」



部屋に入ると、吉野くんに促されるまま私達は腰を下ろした。


不意に辺りを見回してみると感じる、男の子の部屋感。


お兄ちゃんの部屋とは違った感覚に、私はちょっと不思議な気分になった。



「そういえばナツ、どの教科がヤバいの?」



思い出したように出された、梓ちゃんの言葉。


あ、確かにそれ聞いてなかった。


知らないと、先に進めないもんね。



「……えーと、そのー」



次の瞬間、私は衝撃の言葉を耳にした。