転校生は憧れの人




「ごご、ごめんなさい!」



落合くんの言葉の意味に気づいた私は、咄嗟に叫んだ。



「あはははははは!」



その直後、ドッと笑い声が空間を埋めつくす。


わ、私っ……!


白雪姫が目を覚まさなければならなかったところでの、この失態。


不意に洩れてしまった声が、とてつもなく恥ずかしすぎて。羞恥のあまり全身が一気に熱くなる。


折角落合くんが教えてくれたのに。


っていうかどうしよう、皆の顔をまともに見れないよ。


……あ!


ふとあることが気になった私は、勇気を出してそーっとその姿を捜してみた。