転校生は憧れの人




「あ、ここにいるぜ!」


「……っ!」



〜〜〜〜〜〜〜っ!?


それは、突然すぎて。驚いた私は、咄嗟に声にならない声を上げる。


一瞬、何が起こったのかわからなかった。


何者かによって掴まれた腕。


私の手は強制的に天へと突き上げられる。


……そして、気づけば皆の視線はただ一点に集中していた。


ちょ、吉野くんっ!?


どどど、どーしよう! 私今、めちゃくちゃ見られてるんですけど!?



「……だよな、なずな!」



私の手を挙げたその犯人は、ニカッと純真無垢な笑顔を私に向けた。