「雲は、空がないと生きていけないよ?」



笑いながら、そんなことを言って、空くんを見つめる。

すると空くんは、一瞬きょとんとして。



「…やっぱ七海…恥ずかしいこと、さらっと言うよな…」


「だって、空くんのこと大好きだから」


「……俺も」




笑って言った言葉は、弾んで。

繋いだ手は、ギュッとされて。

溢れる笑顔は留まるところを知らなくて。