君色Diary

外に出てみれば、綺麗な青空が広がって。

ジリジリと照りつける太陽に、早くも汗がじんわりと浮かぶ。

でも、その暑さのおかげで、あまり他のことは気にならなくて。



「アイス食べたい……」


コンビニ行って、アイス買おっかな。

新作お菓子とか出てないかも見てみたいし。


そんなことを考えながら、ぶらぶらと歩いていく。

その間も、太陽は容赦なく照りつけて。


あっついな……。

最近、昼間に外を出歩くことがあんまりなかったし……。

大体、図書室にいるか、涼しい木陰でバスケの観戦してるかで……。



「って、ダメダメ!!今日は何も考えないの!あたしはアイスを食べるの!!」



ちょっと気を緩めただけですぐに思い出す、空くんたちとの時間。

それほどまでに、自分の中で、その時間が大切なんだな、なんて思うと、何故か切なくなって。

気をまぎらわせようと、ペシペシッと頬を叩くと、キッと前を見る。

すると視界の中に、コンビニがチラッと写って。


あたしは何も考えないように、コンビニを見据えて、一気に駆け出した。